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第46回癌治療学会総会報告

2008.11.05

第46回癌治療学会総会報告

10月30日から3日間にわたり、名古屋で第46回癌治療学会総会が開催されました。
消化器領域に関しては、大腸癌に対する分子標的薬(Bevacizumab,Cetuximab)を用いた治療についてのトピックが中心でありました。胃癌、食道癌については、SPIRITS、JCOG9912の内容に上乗せされるようなトピックはなく、現在進行中の臨床試験の結果が待たれるところです。
HGCSGとしては、
<口演>
・HGCSG0501-手術不能/術後再発大腸癌に対するmFOLFOX6療法のFeasibility Study:最終解析結果
市立札幌病院消化器科中村路夫先生

・HGCSG0302-手術不能または術後再発大腸癌に対するCPT-11+S-1併用療法(IRIS療法)の第Ⅱ相臨床試験
北海道大学第三内科結城敏志先生

・進行・再発大腸癌に対するIrinotecan+TS-1+Bevacizumab(IRIS/Bev)併用臨床第Ⅱ相試験
北海道大学第三内科小松嘉人先生

・大腸・肛門の分子標的治療
北海道大学第三内科結城敏志先生(座長)

<シンポジウム(分子標的治療の最前線)>
・グリベック耐性のGIST患者を対象としたグリベック増量による有用性検討試験
北海道大学第三内科小松嘉人先生

<ポスターセッション>
・高アンモニア血症を伴う5-FU脳症
北楡会札幌北楡病院消化器科工藤峰生先生

・mFOLFOX6療法施工中に間質性肺炎を発症しステロイド治療で改善後、FOLFIRI療法、CPT-11単剤療法で再燃を繰り返した大腸癌の一例
北見赤十字病院上林実先生

・CPT-11+S-1併用療法(IRIS)にて組織学的CRが得られた左鎖骨上窩及び縦隔、腹部大動脈周囲リンパ節転移陽性進行胃癌の一例
北見赤十字病院上林実先生

・小腸癌転移病変にIRISが奏功した1例
市立函館病院消化器病センター消化器科畑中一映先生

と、これまでの臨床試験の最終・中間報告を含め、多くの発表が行われました。
大腸癌の治療のセッションにおいてはHGCSG関連施設の医師から多くのコメントがあり、活発な討論が行われました。特に、現在進行中の進行・再発大腸癌に対するIrinotecan+TS-1+Bevacizumab(IRIS/Bev)併用臨床第Ⅱ相試験についての発表は、参加者から高い注目を集めておりました。
各会場とも、会場内に入りきらないほどの聴衆であふれ、癌治療に対する関心の高まりが感じられました。

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