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◆◇第11回日本臨床腫瘍学会 JSMO2013報告◇◆
2013.09.03
◆◇第11回日本臨床腫瘍学会 JSMO2013報告◇◆
■JSMO報告 (文責:小林 良充)■ 2013.08.29-08.31まで仙台にて開催されたJSMO2013に参加させていただきました。
今年はHGCSGからは5演題(WS 1演題、口演3演題、ポスター1演題)を発表して参りました。 Work Shopでは事務局福島から、国内臨床グループのネットワーク化について、HGCSGの立場から今後の方向性、特にintergroup studyのあり方などに着眼した発表でした。
錚々たる臨床グループにHGCSGが並んでいるのは壮観でしたが、HGCSGの今後としても関わるところですのでWSの内容を概説いたします。
Intergroup studyの必要性は益々増えてくるが、その利点(accrualのspeed、大規模試験が可能)・欠点(質の担保、均一化)を踏まえ、各々の施設がどのPhaseの試験を担当するか・し得るかを考え、『2方向性』つまり、大規模PhaseⅢを取りまとめていくのか、探索的Ⅱ相を行っていくのかを考えていく。
またphaseⅡについては同様の試験が乱立することが最も不利益であり、その連絡体制を整えるべきとの内容でした。
HGCSGの今後の喫緊の課題としては、外部に恒常的なデータセンターを固定する必要性を感じさせられました。
口演では札幌医科大学佐藤先生にHGCSG1002試験(Panitumumabのretrospective study)のサブ解析としてearly predictorの報告をしていただきました。
また、事務局結城よりHGCSGの過去の2試験の統合解析として、IRI±BVの有用性について、同事務局福島よりHGCSG0702(胃癌に対するS-1 + split CDDPのPhaseⅡ)の結果を報告いたしました。
ポスター発表では北見赤十字病院岩永先生にHGCSG0704試験(インジセトロンの急性期下痢の予防効果)の結果をご報告いただきました。
学会のtopicsとしては既報の国際共同試験のJapanese populationのデータが報告されておりましたが、さほど目新しい内容はありませんでした。
また、最終日にはASCOでFIRE-3の演者であったDr Heinemanによる企業主催の講演 (主にFIRE-3について)を聴くことができました。
概ね既報の内容通りでfront lineからの抗EGFR抗体薬を推奨する内容でしたが、これについてはASCOでもCALGBの結果を待ってというコンセンサスでしたので日常臨床は変わらないかと思います。
今回新しく聞けた内容をご紹介しますと、KRAS mtが予後不良因子である印象を持っている。(FIRE-3のデータでも少数ではあるが、BV群も含めKRAS mt typeのRRが不良であったとの由)。また、ESMOでminor RAS、BRAFについての追加解析が発表予定との由。新規試験(FIRE-4)についても検討中とのことでした。
以上、雑感を交え取り留めのない文章で恐縮ですが、ご報告いたします。また、貴重な勉強の場を与えていただいた小松先生ならびに各試験にご尽力いただきました諸氏先小松先生ならびに先生方へこの場をお借りして厚く御礼申し上げます。
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